忍法忠臣蔵

忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2) (講談社文庫)

忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2) (講談社文庫)

山田風太郎さんの忍法帖シリーズの中の1冊「忍法忠臣蔵」を昨日読み終えました。
一言で言うと面白い!
この一言で良いでしょう、忍法帖シリーズは(笑)!


私は日本史にものすごく疎く、関が原の戦いも良く知らないし、この忠臣蔵も良く知らない。昔、年末年始だかに時代劇でやっていたイメージが頭の片隅にあるくらいで。
だから、本当の意味で山田風太郎の小説を楽しめているとは言えないかもしれないけど、そんな私でも面白い!
旦那さまに解説してもらえるお陰もあり、読み終えた時に「これが、あ〜なんだ〜」(意味不明^^;)みたいな感慨深いものがあります。
私は詳しくない忠臣蔵ですが、詳しい方なら数倍楽しめると思いますよ!


ただ、難点を申し上げるならば。
私が最初に読んだ「甲賀忍法帖」。あれのイメージが強すぎて、私のなかでそれを超えるものがない。「甲賀忍法帖」は、一人一人の忍者がすごく活かされていて、その忍法ゆえに戦いに勝ち、その忍法ゆえにやられる、みたいなところがあったのですが、この「忍法忠臣蔵」も含め、他の作品は忍者のイメージが脳裏に描かれる前に、さっさと殺されてしまう・・・。
それは、私だけが持っている「甲賀忍法帖」のインパクトの強さのせいかもしれませんが・・・。


さて、そんなわけで、私は次に、京極夏彦氏の「姑獲鳥の夏」に着手しました。
厚い本だし、読書時間もすごく限られているので、読み終わるのは数ヶ月先だったりして^^;